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経済学はなぜ間違え続けるのか―マルクスもケインズも見逃した経済の2つの法則
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あまり練られていない本だと思います(評価点:1)
本のタイトルに期待をして購入しました。
しかし残念ながら、がっかりでした。
本書の提起したい問題点はよくわかります。
財政出動か、緊縮財政か、
それは経済が上向きの時か下向きの時かで是非が逆転するということ。
鎖国かグローバリリゼーションか、
それも経済が上向きの時か下向きの時かで是非が逆転するということ。
ちゃんと状況を見て、政策を使い分けろということだと思います。
それは十分にわかりました。

しかし上記のことを言うために、何度も同じ表現が繰り返され、
表現として練られているように思えません。
また理論的に構築してゆくスタイルに見せているようで
結論ありきのような文章の綴り方がとても嫌な印象を受けました。
実際内容面も、他の方も指摘しているように理論的に粗い部分があり
「下向き時は鎖国が正解」というのは???がつきます。
また日本のバブル期以降の大規模な財政出動は正解である、と言って、
抱えてしまった大きな財政赤字をどう解決するのか、
なにかしらの論考や記述がないのは、都合が良すぎる”無視”に思えます。

この本を読むときの期待感は
バブルや大恐慌を起こさないための処方箋について、
経済学的になにかしらの提案があるのだろう、という部分だと思うのですが、
その点に関してはエピローグで
「人間の性である投機に走るという本性を断ち切る必要があります」と述べられ、
このためには教育しかないとあります。
それはその通りかもしれませんが、
処方箋としてはそこなんですか? 、
結局それなんですか?! というがっかりでした。

そういう意味で、想いを綴った本として良いのかもしれませんが、
経済学が間違える理由を聞く・・・という点においても大して説得力もないし、
読み物としてがっかりだったのできびしい評価にしました。
posted by ミルヨム [2009-12-09]
役立った?!:レビュー支持率 50% (5人/10人中)
面白い!(評価点:5)
某ブログで絶賛されていたので買ったが、確かに面白い。
アナリストのリチャード・クー氏と、オペレーションリサーチの専門家の木下氏の両名が、全く別のアプローチをしたにも関わらず、同じ結論になっているのが凄い。
日本の経済評論家は、発言する前にまずこの本を読むべき。
posted by SoCool [2009-12-06]
役立った?!:レビュー支持率 100% (3人/3人中)
大変独創的でおもしろいが、現代経済学の理論的批判としてはかなり厳しい。(評価点:3)
 本著は、初歩のマクロ経済学の「精神」や「背景」を理解する上では大変わかりやすく、主張は現実感覚に溢れており、理論的にも好奇心をそそる著作であると思います。例えば第1章のマクロ経済政策(財政支出VS財政再建・規制緩和)の正否を経済史を実証的な根拠として議論するところや、第2章のアダムスミスの「神の見えざる手」とマックス・ウェーバーの資本主義成立の倫理的条件の関係などは類書には見られないおもしろい導入です。そして、第3章は本著の核心部分ですが、不況時の経済主体の最適化問題(=債務最小化問題)が通常経済の最適化問題(=利潤最大化問題・効用最大化問題)に対して双対関係になっているという主張は大変独創的です。

 しかし、第3章以降の理論的展開に関しては、経済学の初学者の人にとっては簡易的な分析として親切なのかもしれませんが、著書のいう「新しい理論の発見」と言うには、一般性の欠いた分析であり、本質的な問題点がいくつかあるのは否めません。

1.投資と債務の決定問題なら必然的にモデルの動学化と金融市場の分析が必要です。
2.ミクロ主体の最適化問題とマクロ分析が完全に別次元の分析になっています。
3.マクロ分析の45度線分析の横軸に供給量があるの間違いです、縦軸です。さらに、(セイ法則の働く)通常経済の議論を45度線の枠組み(=有効需要原理)で議論するのは無理があります。
4.上の3と同様バブル(=セイ法則下)の分析を、45度線で分析するのはやはり無理があります。また、どのような過程をへて縮小均衡に飛ぶのかについて説明が欲しいです。
5.国際貿易については、世界的な恐慌時は、保護貿易(鎖国)が良いと主張されています。各国間で需要の奪い合いになるのではないかという主張であれば説得力が増すと思います。ゆえにある程度の保護貿易にも効用があることは理解できます。しかしその際でも、輸入は消費者の効用最大化行動の結果ですので、それを強制的に国産品を買わせたとしても、消費者の効用が急激に下ががったり、そもそも国内に代替となる産業が発達していないかもしれません。また、さらに原材料を輸入している輸出産業の輸出も低下するかもしれません。
6.上記5つの問題点は置いておいたとしても、財政支出が有効需要に直結する(しかも乗数効果で)という議論は早計ではないでしょうか??現在、「バラマキ政策」がよく問題になっています。ただバラマクだけでは、それこそ本著の言う「債務最小化」または「予備的貯蓄(=セーフティネットとしての貯蓄)」の手段に繋がるかもしれません。実際これは「逆ケインズ効果(=巨額の財政赤字ゆえに財政発動が景気対策として無効になる)」として欧州で見られた現象です。このことをふまえると、東大の吉川教授の提唱するような「需要創造的イノベーション」を生み出す政策でなければバラマキと財政悪化に終わるのではないかと思います。

 以上6つの各論的な問題点に加え、最も根本的な問題点は、本著が現代経済学の成果を全くふまえておらず現代経済学の批判にはなっていないという点です。本著が批判するマクロ経済学論争は70年代の議論です。確かに、債務最小化の議論は日本のバブル崩壊をふまえた大変独創的な論点ですが、それ以外の枠組みは少なくとも70年代にはほぼ既に発見され周知の事実と化していることであり、「著者が新しく発見した」という表現は不適切だと思います。そして、本著のモデル分析では、2つの原理を1つのモデル体系として止揚したというよりは、ミクロ分析とマクロ分析に全く連続性が無いので、新古典派総合と同様、2つの異なる次元の分析手法が妥協的に並列されている方に近いのではないでしょか??(ミクロ的双対問題を指摘した上で、統一的なモデルがないため、双対問題発見の意義がわかりずらい)。もし本著の主張が「現代経済学は、企業の最適化問題にバランスシートの調整の観点を導入するべきだ。ある条件では、それは利潤最大化問題と双対関係にある。」ならば、大変有意義で建設的な提起かもしれません。
 また、本著のキーワードである「合成の誤謬」を真剣に問題にするなら異質な消費者や異質な生産者といった経済を想定し、本著でもエピローグでゲーム理論を議論しているように「戦略的相互依存関係」を一つのマクロ経済モデルで議論しなければなりません。そして、そういった試みはニューケインジアンの最先端の研究ではなされています。
一方、「合成の誤謬」とマルクスとの関係がもっと詳細に議論してもらいたかったです。それがされていたら、やはり独創的でかなり面白い議論ができたのではないかと思います。

 以上、辛口に長々と批判を致しましたが、本著は全体としては斬新で面白いです。分析上問題のある箇所が多々あるものの、掘り下げていったら面白いのでは??という論点が掲示されていてgoodです。そして、本著は初級マクロ経済分析の枠組みで考えるなら興味深い内容であるし、何よりも現在の日本経済や世界経済の問題を考えるのに非常に簡単で扱いやすい指針を与えるものであると思います。将来より理論的に掘り下げて整備された議論が続編として出版されることを期待したいです。
posted by 熱血、経済学院生 [2009-09-25]
役立った?!:レビュー支持率 57% (17人/30人中)
通俗的なケインジアン経済論+論理的短絡(評価点:1)
ちょっと期待して読んだのですが、期待はずれでした。「主問題経済vs双対問題経済」と経済の局面を対照をなす2つの局面に分けて考えるのは、理解できます。要するに経済成長局面と不況・恐慌局面では経済主体の行動選択の優先順位が異なっていることを指摘しているわけです。しかし、そこで展開されるのは、古典派、あるいは新古典派に対する過去の通俗的なケインジアン経済論の繰り返しに過ぎません。
自由貿易が経済全体の富を最大化する論拠であるリカードの比較優位・比較劣位の考え方は、経済成長局面では成り立つが、不況局面では成り立たなくなるという主張は、どう読んでも説明不足で、納得できませんでした。そこから導かれる政策的主張として不況時には関税を引き上げて保護主義(鎖国)に走ることが合理化されています。本気か?いや正気でしょうか?各国が保護主義に走れば、世界経済はますます萎縮する「合成の誤謬」に陥るだけでしょう。
最後に今回のバブルと金融危機は、金融工学がもたらした災いであり、金融工学の発展を可能にしたのはコンピューターであるから、金融危機の根本的な原因はコンピューターの父、ノイマンにあるという議論が展開するに至っては、トンデモ論ではないでしょうかね。
posted by Max-T [2009-07-20]
役立った?!:レビュー支持率 40% (17人/43人中)
わかりやすい視点(評価点:5)
現実の経済を真に理解し対応していくために必用な考え方を、わかり易く説明している好著。著者は、実社会との親和性の高いオペレーションズリサーチの専門家である。これまでの経済学を批判するのではなく、局面ごとに理論化されたものとして捉え全体像を説明する、いわばメタ経済学とも呼べる思想が満ち溢れている。平易な文章や具体的な歴史的事例を使いながら、概念としてはやや難しい理論を丁寧に説明しているので、一般の読者にも読みやすい。
posted by Mark [2009-06-29]
役立った?!:レビュー支持率 79% (23人/29人中)

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中国のメディアが語る中国経済崩壊の現場
石 平
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中国は崩壊するのか!(評価点:4)
著者が各シーンで様々な提言を行っていることを知っていましたが、本作がはじめて読む彼の著書です。中国経済が実は限界あるいは破綻しているということを中国のメディアが伝えているということ、さらにその裏をとる取材もしている様子です。

石氏の見たところ中国経済は左下がりのハードランディング、そう、急降下になるという。新聞やテレビの報道によれば、それこそ、2ケタ成長は続いているような印象なのだが、私はどう考えたらいいのか悩んでしまいます。

しかし、中国は意図的に情報を操作する国ですから、経済的に勢いがとまりつつあるのは、私も納得するところです。しかし、具体的に危機的な状況かどうかは、これから情報をみながら石氏の洞察力がどれほどすごいのか、経験することになると思います。
posted by 通潤橋 [2009-06-25]
役立った?!:レビュー支持率 100% (3人/3人中)
ネガティブな情報ばかりだが、情報は豊富(評価点:4)
中国経済のネガティブな情報ばかりで、正直なところ読んでいて気が滅入った。

しかし、これだけの量を、メディアの情報を元に書いている本はあまりないのではないか、と思う。

例えば、中国の「4兆元の経済政策」が実は日本で誤った伝えられ方をしているとか、産業構造の問題など、中国人が中国語で読み聞きしたものだけあって、日々、中国関連の記事を読んでいるつもりでも、新たな気づきは十分にあった。また、中国経済のキーワードを知ることができてよかったと思う。


同書は「中国経済は深刻な状況である」という論調だが、一方で日本人を含む外国人ジャーナリストは中国経済の明るい面も伝えている。一貫性を保つために、その論調にそぐわない記事は落とすなどの、情報操作はされていると思う。

しかし、元ネタはメディアの情報なので、気になったところは、同書の記事をキーワードに(反対の論調のもの)情報をネットで調べて、知識を深めるという使い方ができるだろう。
posted by しかくい犬 [2009-06-24]
役立った?!:レビュー支持率 100% (1人/1人中)
崩壊時の準備は出来ているのか日本(評価点:3)
 チャイナ出身の評論家がチャイナのメディア報道のみを通して彼の国の経済状況を分析した内容である。

 チャイナの経済発展は1998年の住宅所有権容認政策から始まった。これにより建築ラッシュが発生し、不動産・建築業・建材業・電化製品等の産業が急速に発展する。製品はやがて無尽蔵の民工に支えられ、世界中を席巻する。しかし、2007年の終わり頃から、不動産と株式のバブルがはじけた。そして今回の金融危機で製造業バブルもはじけた。

 チャイナのGDPにおける個人消費率は小さい。アメリカや日本は60%〜70%が個人消費等の内需によるものである。しかし、チャイナの個人消費率は30%台であるという。内需が拡大していないのだ。輸出が不振の場合、内需拡大を図るのが常道だ。

 しかしそれができない。最大の理由は中産階級がいないということだ。ある統計によれば、中産階級と呼べる人口は2%しかいないという。しかし、この中産階級は株の知識なしで株式バブルに貯金をはたいた。代表的な株式市場の上海指数は現在、最高値から70%下落している。資産のほとんどを失ったと考えて良いだろう。今後、この国がどうなるのか非常に心配である。混乱した場合、日本への影響が大きすぎるからだ。
posted by じゃが〜 [2009-05-08]
役立った?!:レビュー支持率 100% (5人/5人中)
現在の中国の経済の状況を知るのに非常に有益(評価点:5)
著者の本は、「これが本当の中国の33のツボ」以来、中国の真実を知るのに有益だと思って購入することにしている。筆者は中国で生まれ育って日本に帰化した経歴を持つ日中両国を知る評論家である。よって中国の内情に通じており、日本のメディアでは決して書かれない中国の真実の姿を良くつたえてくれる。この本も、氏ならではの中国国内の情報を基に現場の情報を伝えており非常に説得力がある。
2008年は中国国内の不動産バブルと株式市場のバブルがはじけて崩落が起こったが、その状況は日本のメディアを通しては正しく見えてこない。そこをこの本は良く説明してくれている。
まず、第一に不動産バブルの実際の状況を理解できた。次に世界的な景気減速の中での中国の輸出に偏った産業構造の脆弱さとその深刻な状況を良く理解できた。更に最も関心が有った、中国の57兆円に及ぶ景気刺激策の有効性について解説されており、有益な示唆を得られたと思う。
この景気刺激策について、日本国内では過剰な期待が持たれ、多くの経済評論家が楽観的にこれで中国は急速に回復すると論じている。しかし、氏によれば財源が不明であり、総額の支出についても政府は明言しておらずかなり怪しい中身のようである。
現在の中国の経済の状況を知るのに非常に有益な書として是非一読を薦める。
posted by 琵琶湖のなまず [2009-01-20]
役立った?!:レビュー支持率 100% (28人/28人中)
中国のメデイアが伝える中国「高度成長の終焉」(評価点:5)
自らの視点から中国問題を論じる石平氏の今までの著作とは一味違って、
この本は主に中国国内のメディアの伝える経済情報を素材にして構成した
もので、中国国内のメディアに現場の実状を語らせたような手法で書いている。
だから非常に説得力があり、現場の生々しい声と実態が伝わってくる。
中国経済は果たしてその書名の通りに崩壊するかどうかは定かではにないが、
本書を読む限り、中国の高度成長と繁栄がすでに終焉を告げたことだけは、
やはり確実であると思う。中国国内の新聞紙や専門家でさえ、そこまで言った
ものだから、われわれ日本人は依然として中国経済の明るい未来を信じるよう
理由が一体どこにあるのか。
posted by 斬春風 [2009-01-16]
役立った?!:レビュー支持率 100% (21人/21人中)
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絵の基本作りに(評価点:5)
美術本というだけで高価であってもいいと思っている国内の
出版社には見習って欲しいですね。

内容については英語がほとんどわかりませんので絵の評価だけになります。
(文章はわずかですので問題ないと思いますが・・・)

いろんな形で力の入ったポーズをしていて筋肉や骨格の動きがわかって
勉強になります。
ちまたには写真ポーズ本が売れまくっているようですが
みんなで同じポーズ描いてどうするんです?
こうした本で基本を学びましょう!
posted by 花まる子 [2010-01-30]
役立った?!:レビュー支持率 50% (2人/4人中)
洋書ですがなかなか良いかも(評価点:4)
軽いタッチの、男女両方のヌードデッサンが載っています。
厳密なデッサンとクロッキーの間という感じで、あまりしつこく
描きこみすぎていないのでイラストの見本には良いですね。
立ちポーズ、座りポーズ、寝ポーズというように項目が分かれています。
欲を言うならもう少し作品数が多いと良かったかな。
posted by ハッカ [2009-10-27]
役立った?!:レビュー支持率 67% (2人/3人中)
これはいい(評価点:5)
ニコライデスの〔デッサンの道しるべ〕と併用すると効果的です。具体的には、自分のデッサンの上にトレーシングペーパーを重ねて、本書を参考にして、骨格を描きます。更にトレーシングペーパーを重ねて筋肉を描きます。美術の解剖学を学ぶには、この方法がベストだと思います。
posted by たらちゃん [2009-08-09]
役立った?!:レビュー支持率 100% (2人/2人中)
役立つ本(評価点:5)
デッサンするとき、人体内で骨格と筋肉がどのように関連し、表面に見えるかわかる。
人体デッサンの教科書としての価値が高い。
posted by BShi大好き [2009-07-27]
役立った?!:レビュー支持率 100% (2人/2人中)
初心者ならちょっと考えてください(評価点:5)
良い本だと思うが、初心者に対して多分難しいかもしれない。もっと簡単な絵描きの本を薦める。
posted by Zee [2009-07-19]
役立った?!:レビュー支持率 75% (3人/4人中)

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現代中国における商人道とその挫折(評価点:5)
  2009年7月にウルムチで起きた、民族対立を背景にした騒乱事件は記憶に新しい。これは、中国政府がその騒乱を「扇動」したとして名指しで批判した、世界ウイグル会議代表のラビア・カーディル氏の半生を、ドイツ人ライターが口述に基づいてまとめた「自伝」である。
 というと、いかにも政治的にバイアスのかかった、アクの強い書物だという印象を受けるかもしれない。特に日本のジャーナリズムの文脈では、本書の内容で言えば、後半部分の過酷な獄中生活やアメリカへの亡命のくだりにどうしても注目が集まってしまいがちだ。
 だが、僕がこの本を読んで真っ先に思い浮かべたのは、著名な経済思想家、ジェイン・ジェイコブズによる「市場の倫理」と「統治の倫理」を対比させた議論である。この本の中で本当に重要かつ面白い部分は、洗濯屋から身を起こした彼女が改革開放の波に乗って財を成しながら、「誰もが平等に金儲けのチャンスが与えられる社会」の実現を通じてウイグル人のおかれた状況を改善していこうとする部分である。そのくだりを読めば、ラビア・カーディルとは何よりも「契約尊重」「創意工夫の発揮」「他人や外国人とも気安く協力せよ」といった、ジェイコブズの説く「市場(商人)の倫理」を体現した人物に他ならないことがわかるだろう。そのような「商人道」の倫理にとって、契約を反故にし、創意工夫を通じた金儲けのチャンスをつぶす「暴力」こそ、最も憎むべき敵であることも忘れてはなるまい。
 そんな根っからの「商人」である彼女が、なりゆきとはいえ少数民族の政治的な抵抗運動のシンボルとならざるを得なかったところに、現代のウイグル人並びに中国社会の悲劇があるのではないだろうか。
posted by 梶ピエール [2009-12-24]
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ラビアカーディル(評価点:5)
この本を読んで、すごく感動しました。ラビアカーディルさんは一般的女性だけでなく、優秀なお母さんし、優秀なリーダし、本当に偉い人間です。日本で出版したのが本当にありがとうございました。
posted by 桜太郎 [2009-12-01]
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