金日成とマッカーサーの陰謀 朝鮮戦争 (文春文庫)
金日成とマッカーサーの陰謀 朝鮮戦争 (文春文庫)
萩原 遼
在庫切れ
ランキング:254905位
ISBN:4167260034
出版社:文藝春秋
出版日:1997-06-10
ページ数:375ページ
「金日成とマッカーサーの陰謀 朝鮮戦争 (文春文庫)」のAmazon詳細ページへ
数量:
金日成とマッカーサーの陰謀 朝鮮戦争 (文春文庫)を欲しい物リストに加える

レビューを読む
商品説明
   アメリカの国立公文書館にはアメリカが1950年に朝鮮戦争に介入した際、個々の戦場や一時占領した北朝鮮地域の各機関から奪ってきた文書約160万ページが収蔵されている。これらの資料は、すべて情報公開法によって一般に公開されている。本書は、著者がこれらの文書すべてを2年8か月かけて通覧し、それによって朝鮮戦争の真の姿を明らかにしたものである。
   金日成の経歴が虚飾に彩られたものであることは現在すでに知られるところだが、本書は「金日成」なるカリスマが太平洋戦争後、「朝鮮の解放」のために北朝鮮を占領していたソ連軍によってつくられ、将軍とされるまでの筋道、朝鮮民主主義人民共和国という国家が立国されるまでの過程、さらに北朝鮮による明らかな南進によって半島での戦端が開かれるまでの経緯が克明に描かれている。それは時にはガリ版刷りの文書によって明らかにされたものもあり、暗号文書を解読したものもある。著者の史料発見力の豊かさに驚かされることもしばしばである。
   一方、アメリカは南進に向けた金日成の動きを熟知していながら知らぬ顔を決め込み、あえて先制攻撃の機会を北朝鮮に与えた。それにより、アメリカ議会と国連に反共の立場を明確にさせるためである。ただし、それにより朝鮮半島の人民と国土は戦乱に巻き込まれ、半島の統一と平和は今に至っても実現していない。
   今日北朝鮮をめぐる国際状況は非常に切迫している。そこには、北朝鮮という国がどのようにしてつくられたかということが大きな要因としてからんでいることは疑いない。本書は、その立国の謎を解くための貴重な鍵である。―2003年8月(杉本治人)